Japanische Klassiker mit Furigana
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme
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今日まで十九年、いまだに消えたまんまである。
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何ら満足な解釈が下されていないが、満足な解釈のないのが、即ち満足な解釈だと言えるような気がする。キュヴァリエ少将もデニュウ博士も、あの晩だけメリイ・セレスト号のことを話し合った訳ではないが、あの時ほど新しく、その不思議さを全身に感じて、犇々と呼吸の迫るような気のしたことはなかったと言っている。
メリイ・セレスト号から人を摘み取った something が、このエイメ号からジャネット夫人を掠め去ったのだ。ただ、メリイ・セレスト号からは全部の人間を抜き除ったが、エイメ号からはジャネット一人だった。
Nadaud と Pelletier の両氏の記録の中に、この「ジャネットの神秘」に関する記述があるが、ここでは大分小説的に取扱って、見たように書いてある許りか、仏蘭西の物らしく、こんなところへも忘れずに三角関係の要素を挟んでジャネット夫人にそんなようなことがあったかの如く、仄めかしている。仮りにジャネットに恋人があったにしたところで、それは何も、この、低い呻き声を一つ残して、やっと首が出るだけの小さな窓から、あっと言う間にライン河の闇黒に霧散したという、怪奇な事実そのものの説明には少しもならないのだが、例えば斯うだ。