Japanische Klassiker mit Furigana
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme
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村と同じ名前で、其処ら一帯にドュモラルを名乗る家は矢鱈に多い。
そこで此のドュモラル村のドュモラルを呼出してみると、警察も驚いた。上唇が瘤みたいに見事に腫れ上って、御丁寧に其の頂上に傷がある。
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五月二十六日夜の行動を訊いてみると、案の条曖昧である。家の中に、同じ品物が二つ三つ宛あるのが、注意を惹いた。ドュモラル夫婦を引縛いてトレヴォ署の留置所へ打ち込む。マリイ・パションに首実検をさせると、一眼見てこの男だと証言した。一方、ドュモラル村の家を捜索する。衣類、肌着、レイスの切れ端、リボン、外套、手巾、靴、贋の宝石等――一言にいえば、女中の有って居そうな品物の夥しい堆積が現れた。言う迄もなく犠牲者の所有品である。多くは血が附いた儘だ。ざっと洗って皺になっているのもある。全部で千二百五十七点。暢気な仏蘭西の巡査も、これには呆れて、
「此奴、自家用納骨堂は何処に在るんだ――?」
仲なか泥を吐かない。周囲から証拠固めに掛った。段だん洗って往くと、以前一度、ドュモラルは若い女と一緒にモンルアルで汽車を降りて、明朝取りに来るからと、駅の一時預けに女の荷物を残して行ったことがあるという事実が出て来た。