Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme

Aozora Bunko

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お国ではそういう習慣だとおっしゃるのだ。

が、どっちかと言えば活発な御性質である。そして、極く平民的に渡らせられる。よくノウル園の裏庭で弓をお引きになる。剣術もなさる。舞踏はことのほかお上手であった。しかし英吉利人の食べものだけは、何うしてもお口に合わないとみえる。恐れ多くも三度三度御じぶんでお料理あそばされた。

9

評判は高まる一方だ。東印度会社の耳に這入った。放任して置けないはなしである。丁度その頃、東洋方面で英吉利は和蘭に圧迫され勝ちだ。誘拐された王族の娘をじぶん達の手で送り返してやれば、馬来諸島、ことにスマトラの人気は英吉利につくにきまっている。何一つするにもただではうごかない商人根性の英人だ。東印度会社は、ここに利用すべきひとつの機会を見たのだ。

一まず鄭重に会社の客としてお迎えしよう。計画しているところへ、例のウイルキンスン博士とウオロウル夫妻が会社を訪れて、同じ依頼を持込んで来た。二つ返事で相談が成り立つ。国賓待遇でジャヴァス島へ御送還申上げようというのだ。準備は早い。船もきまって、会社は殿下に見事な錦襴の衣裳を献納する。ウオロウル家のおみやげ品だけでも大へんなものだ。