Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme
「あら、ほんとだわ!」
「ね! そうだろう?」
「ほんとに、何処からどこまで、気味が悪いほど合うわ! 不思議ねえ。すると――」
「無論、偶然の一致さ」
「そうね。偶然の一致ね」
「偶然の一致だが、犯人捜査でこんなに大騒ぎしている際だから、気になることも、気になるんだよ。あの夢のこと許り考えて、仕事も何も手につきゃあしない。何うしたもんだろう。いっそ警察へ行って話してみようかしら」
「駄目よ、警察なんて。警察へ夢のおはなしを持込んだところで、みんな笑うばかりで、誰も相手になんかしやしないわ」細君は附け足して、「それに、飛んでもないことで、同じ教会員の、しかも長老の、根も葉もない悪口を言って歩くように思われて、第一こっちが、基督教徒らしくないわ。夢は、何処までも夢ですものね。それこそあなたが大変なことになるわ」
父親に相談してみるのが、一番好いということになった。ハロルド・ロスリッジの父は、矢張り大工で近辺に住んでいたが、丁度此の時、このオウオソ町とフリント市の中間のフラッシング市に小学校の建築があって、父子とも其処に働いているのだった。不眠の眼を窪ませて異常に昂奮したロスリッジは、自分で自動車を運転して其のフラッシングの建築場へ駈けつけると同時に、直ぐ父親を捜して、片隅へ伴いながら、呼吸を弾ませて私語いた。