Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
第一三課 憂鬱と笑い
所に適するとは場所場所に応じた気配り工夫が要るということです。いわゆるいたにつくということです。母の会へ芝居行きの着物はいかがなものでしょう。ピアノを外套掛けと並べて玄関口に据えるなぞはいかがなものでしょう。
事情に応ずるとは、事情にちょうど振向いた処置捌きが必要だということです。失業している人の奥さんに昇任の話なぞは禁物でしょう。子供の大勢ある家へ頭数に足りないメロンの贈物なぞは気が利かないでしょう。
兎に角あらゆる物事に五分の隙もなく、ぴたりぴたり当て嵌って行くその自由さ適当さ、これが仏教にこなれた人の働きの理想であります。観音菩薩に三十三身あるというのもその事で、三十三身とは、数を約めた譬えで、実は人間の心の働きは無数無限の方面があって、決して行き詰まることはない。その徳能を磨いて行くのが仏教の実地の修業であります。これが完全に出来れば私たち自身が観世音菩薩であります。それが出来ないうちは、その理想人格、観音さまを拝して導きを受けるのであります。
第一三課 憂鬱と笑い
憂鬱のときは、兎に角笑ってみましょう。笑えなくとも勇気を出して笑ってみましょう。