Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
第一一課 世の中
それは自然の設備であります。この設備が、はじめからなかったら、いくら偉い宗教家でも、救いだの、恵みだのという仕事は絶対に出来ません。仏教の諸先輩たちは、この設備を発見したので、非常な確信を持ち、そこにスイッチを取りつけました。これが仏教における「信仰の仕方」であります。信仰の仕方はスイッチでありますから、これによって救いの電流を通じさせれば、苦もなく私たちの内なる人格完成の電球に灯が点ります。
そこで私たちに、希望と歓喜の光が照り出します。
第一一課 世の中
捨ててみて、はじめて拾える世の中。皮肉な世の中。そのときは、もう自分で拾うのではない、寄ってたかって人が拾わせるのです。そのときは、もうたいして自分には興奮もない世の中ですが、その代り、失墜の心配もない。たいして得も取らせなければ、たいして損もさせない世の中です。
だが、そうと判ってみれば、今度はなかなか面白く眼に映る世の中。
誰かの句に、
身を捨ててまた身を掬ふ貝杓子
他力信仰(他力信仰は浄土宗、浄土真宗の信仰の仕方で、阿弥陀仏のさしのべる手〔本願〕に救われる信仰生活です)のこつをいったものであります。