Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
小林君は、こいつが新聞に出ていたあのロボットだなと、思いました。風船のように、空へとんでいった、あのロボットと同じやつだろうと、考えたのです。
ロボットは、屋上の手すりのところへいって、はるか下の道路を見おろしました。
そこには、都電が通っています。たくさんの自動車が、走っています。それがマッチの箱のように小さく見えるのです。人道には、豆粒のような人が、ゾロゾロと歩いています。
ロボットは、右手に、厚ぼったい紙のたばを持っていましたが、その右手を、たかくあげたかとおもうと、紙たばを、パッと、下の道路にむかって、投げおろしました。
紙が一枚一枚はなれて、ひろがって、まるで雪のように、チラチラと降っていきます。美しいながめです。下の道路を歩いていた人たちが、それに気づいて、空を見あげています。両手をひろげて、待ちかまえている人もあります。
白い紙きれは、人びとの頭の上をかすめて、地面に落ちました。みんなが、争ってそれを拾っています。その紙きれには、
月世界へおいでなさい
と、印刷してあったのです。
この紙を投げたのは、だれだろうと、みんながMビルの屋上を見あげました。