Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
明智は、やっと思いだしました。
「ああ、ぼくは、悪者につかまえられたのだ。そして、麻酔薬をかがされて、気をうしなってしまったのだ。」
まだしばられているのではないかと、手足を動かしてみましたが、まったく自由でした。ただ長いすの上によこになって、グッスリねむっていたらしいのです。
そのとき、明智が目をさますのを待ちかねていたように、ドアがあいて、ひとりのうつくしい少女がはいってきました。高校生ぐらいの年ごろです。手にはコーヒーをのせた銀のぼんをささげています。
「お目ざめになりまして?」
少女は銀のぼんをテーブルの上において、やさしく明智探偵に話しかけました。
「ほんとうに、たいへんでしたわね。でも、どこもおいたみになりません。」
明智探偵は、ゆめみたいな気持で、しばらくぼんやりしていましたが、どうもわけがわかりません。
「ここは、いったいどこの、おうちなんでしょう? そして、あなたは?」
と、たずねてみました。
「あなたを、おたすけしたひとのうちですわ。あたしは、そのうちのむすめです。」
「そうでしたか。ぼくは悪者のために自動車におしこまれ、麻酔薬をかがされて気をうしなってしまったのですが、あれから、どのくらい時間がたったのでしょう。