Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
それからがたいへんでした。電人Mは、つぎつぎと火星人の型を造りだし、それを電気装置にかけて、命を吹きこみ、一時間ほどの間に、十人の生きた火星人を生みだしてしまいました。
十人の火星人は、部屋のすみに、うじゃうじゃと、固まりあって、ギャー、ギャーと、きみのわるいなき声をたてています。
「どうだ、おもしろいだろう。おれは電人だ。どんなことだってできるのだ。この機械に犬の型をはめれば、なんびきだって犬を生むことができる。ウサギでも、サルでも、ヒツジでも、お好みしだいだ。人間だって、同じことだ。おれは人間をいくらでも造ることができる。おれの部下のうちには、こうして造ったやつも、たくさんいるんだよ。
だが、きみのおとうさんの発明は恐ろしい。おれにもあれだけは盗めなかった。そこで、きみをかどわかして、人質にした。そして、こんなおもしろいものを、見せてやっているわけだよ。ハハハハ……。」
電人Mは、さも愉快そうに、笑うのでした。
ポケット小僧は、機械の陰にかくれて、さっきからのことを、すっかり、見たり、聞いたりしました。そして、ほんとうに、たまげてしまいました。