Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

「あっ、あそこだっ、あそこにいる。」

それをみつけたのも小林少年でした。

懐中電灯の光がかすかにてらす、むこうの木の間を、さっきのじいさんが走っていました。

ピリピリピリリ……と、よびこの笛が、ひびきわたりました。

どこからともなく、「ワーッ。」という声がして、庭をさがしていたみんなが集まってきました。片桐さん、ふたりの書生、三人の警官、それに七―八人の少年たちです。

みんなは、なにか口々にわめきながら、じいさんのあとを追いかけました。

「あっ、いけない。あの高いシイの木にのぼりはじめたぞっ。」

ああ、ごらんなさい。庭番のじいさんは、十メートルもある高い木の、ふとい幹にしがみついて、まるでサルのように、のぼっていくではありませんか。

みんなはその木の下に集まって、たくさんの懐中電灯でじいさんの姿をてらしましたが、まもなく、その姿はしげった葉の中にかくれて、見えなくなってしまいました。

「ここで見はってれば、だいじょうぶだよ。木のてっぺんまで、のぼったって、どこへもいけやしないんだから、そのうちに、つかれて、おりてくるにきまっているよ。こっちは、気ながに待っていればいいんだ。