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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

それを根もとからぽっきりと折って籠の中に入れた時の喜びッたらなかった。

散り散りに別れて、大きな声で呼びかわしながら、喋りながら、はては歌いながら、裾から頂きへ、頂きから山の尾を、そうして私達は、みんな籠一ぱいにぎっしりとつめて帰って来た。

勝ち誇ったような元気で私は家に帰って来た。

「祖母さん、私、蕨とって来たの」

帰って来るなり私は、重くなった籠を祖母の前におろして、祖母の歓びの言葉を期待しながら言った。けれど祖母はあまり喜ばなかった。

「蕨? 蕨は祖父さんが嫌いでな」と、それを手にとって見ようともしなかった。

私は失望した。

「そう? じゃ、叔父さんたちにあげましょうか?」

が、祖母はそれもまた喜ばなかった。一軒の家に住んでいながら、親と子との間柄でありながら、仲のわるくなった今となって、たったこれっぽちの親切さえも惜しまれるのだったらしい。

祖母は言った。

「大家にはやるにゃ及ばん。元栄のところへでも持って行ってやるがいい」

元栄とは私の一番小さい叔父である。

小さい時から温和な柔しい性質な子供だったので、殊のほか叔父さん達のお気に入りで、一番上の叔父が百姓をいやがるのを幸いに、行く行くは家督を相続させられることになっていたのだそうだが、十二、三歳の頃、ぜひ坊さんになりたいと言って、私の村から一里ばかり