Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
というのがあった。その頃の私の胸にこの一句は深く沁みた。
この先生は内町という静かな通りの、祗園神社の直ぐ近くの借家にずっと住んでいられた。その二階の書斎の天井は非常に低かった。先生は長身だったのでなおさらそれは不釣合いでいぶせなく見えた。
「天井が低くていやだと思うけれど、直ぐ大津の河原に散歩に出られるのがいいので、未だに引き越す気になれない」
と言っておられた。大津というのは、江の川の抱く広い砂州のことで、先生の家を出て三次の街をめぐらす堤防の防砂の竹林を越えるとすぐ、その砂州に出られた。川向いには山がせまって、何か支那風の気韻のある美しい景色であった。
先生は読書に倦んではこの河原に歩きに出られたのだ。先生は物静かな、教養的な、そして頭の緻密な人であった。先生が学校の宿直室で碁をやっておられたのを一度見たことがあった。よく考える、じっくりした、いい碁風で、そしていかにも自然に、楽しそうに打っておられた。
「楽しんで淫せず」といった感じだなと私は思った。
広江先生と並べて、忘れられないのは村上先生のことだ。この先生は図画と東洋史を教えておられた。