Japanische Klassiker mit Furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme
かつて輸入されたチニーの竹針は五面まで保つと称され、事実安いレコードには三面ぐらいまで切らずに使って大して差支えを感じなかった経験がある。しかしそれでもHMVのレコードには、やはり一面ごとに切って使ったものである。最も注意を払われねばならぬのは背(稜)である。ここが潰れたりささくれたりしたのを使うのが一番よくない。
次に、竹針と鋼針とを交互に使っては悪いと言われるが、これは実際上から申しても常識を外れたことで、最初からいずれか一方にきめておくのが本当である。
次に、重大な蒙を啓いておきたいことがある。それは、竹針が鋼鉄針に比べて音が良いという誤れる認識である。いうまでもなく竹針においてはその木質が音の良導体でないために、その分子の中に音の大部分が吸収され、出て来る音は角度を失っていわゆる丸い音になる。ちょうど風呂敷をかぶせたような音である。音が柔かくていいというのはその人の解釈のしようではあるが、これを鋼針よりいいというのは、ピントが外れてぼんやりした写真を芸術的だといって有難がると同様、重大な誤りであると言わねばならぬ。
現にレコードは、吹込みの時にはダイヤの針でワックスを刻んで行くが、これは始めから終りまで尖端の角度が変らぬからである。