Japanische Klassiker mit Furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme
従って、将来とてもこの趨勢は更に加速度的に続くものと見なして差支えなかろうと思う。そこで今日の問題について語るに先だって、過去の状態をざっと顧みることにすると――。
今から二十何年か前に、ビクター会社からラッパのついた機械が発売された時の我々の感激はどうであったろう。外観も小ぢんまりと見事なら、音もまたびっくりするくらい綺麗であった。が、そのうちに今度は例の九号型というものが出来て見ると、我々の感激は更に新たなものとなり、前のラッパの付いたものなどは莫迦莫迦しくて顧みる者さえなくなってしまった。当時九号の機械はサウンドボックスだけでも十五円もしたもので、これを持つことはファンの大きな自慢の種であった。ところがこれも一場の夢で、チニーやブランスィックの三百円五百円という立派な機械が我々の前に現われて、もうこれ以上の物はあるまいと大変なセンセーションを惹き起したが、それさえもやがてビクターのクレデンザやコンソレットの出現の前には影が薄くなり、さては五百円のチニーがいかにふん張っても百何十円かの十字屋のマーベルに及ばぬという状態になってしまった。
ざっと右のような次第で、年と共に旧きものは新しき進歩の前に姿をひそめてしまったのである。