Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

父様の丹誠で大きくなりましたから、是から恩返しをしなければならない身体、今追出されては恩返しが出来やせんから、どうか堪忍しておくんなさい」

かめ「ならないよ、出来ませんよ、離縁状を書いて出て往きな、お前が出て往かれなければ私が出る」

多「あゝ申し、親を出して子が残っている訳にはめえりません、どうか御勘弁なすって下さい」

と云っている傍から、

えい「今お母さんが云う通り、ねえ去年お父さんの遺言でお前さんと夫婦にはなりましたけれども、女房らしくしておくれでないから、それ程いやなものを無理にいてはお気の毒でございます、お作さんも圓次さんが死んでしまえば自由気儘だから、好いたお作さんと夫婦におなり、お前さんのような人は怖くって厭だよ、お願だから離縁状を書いておくれ、連添っているのは厭でございます、直ぐ三行半を書いておくんなさい、黙っていては分りませんよ、サヽ早く書いておくんなさい」

と母子諸共まくし立てゝ言われ、流石に柔和の多助も余りの事ゆえ顔色を変え、居丈高になり、声荒らげ、

多「黙れおえい、お母さんは何を言っても己決して言葉返しをした事はないが、汝まで同じ様に圓次を殺したの、お作と訳がある