Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

右「へゝ、どうも御新造さまのお酌で恐入りますな、私が家出をしましたのは矢張八月朔日、其の年の三月のお節句に、お客様の帰った跡で、御新造様のお酌でお白酒を頂戴した事などを、かめとお噂をして居りました、家出をしたのも、かめが懐姙を致しました故でございます、只今では七歳になり、名をおえいと申します」

清「おゝ左様かえ、お前に似てもかめに似ても好子だろうが、見ることも出来ないのう」

右「それでも彼が裏家住いに馴れて、誠に当節はよく馴れて居ります、働のない私でございますから不自由勝で、へい、妙なお酒ですなア」

清「お前は喫べた事はないだろう」

右「へい、甘いような酢ぱいような変ですなア、へえ、これが会津から来るので」

鹽「あの、其方の親父右平は屋敷に永年奉公をしてくれて、其の悴の其方も屋敷に勤めて居たのだから、家来とは云いながら家来でない、殊には私の妹を女房にしているから弟も同様でのう」

清「旦那様は故あって御浪人あそばしても、お固い御気性だから、二君に仕えずと云っておいでだが、此の悴はどうか世に出したいと思っているが、私の甥に当る戸田様の御家来で野澤源作という者が宇都宮の藩中だから、それへ頼もうと思って、度々手紙をやった