Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
と云うから、多助は紋付の着物の片肌脱ぎて臀を端折って、向う鉢巻を致しまして、せっせと炭を担ぎ始めました。そうすると嫁も、
花「私の振袖を結んで下さい」
和「何をするんだ」
花「何でも宜しい」
と云うから結んでやりますと、子供が水悪戯をするような形をしてお花は両裾を高くはしょり、跣足で河岸へ出て往きまして、
花「旦那様お一人でお忙がしゅうございましょうから、私も担ぎましょうから、軽そうなのを下さいまし」
多「好く来た、担いでくれ」
花「はい」
と云うので、これから担ぎますから、久八、和平も手伝って担ぎましたから、忽ち家の見えないように炭を積み上げ、芽出度婚礼を済ませて、八右衞門は媒妁と共に別れて帰ります。これから夜になると夫婦で商いをしますと、多助の家へ嫁が来て、これ/\と云うから、嫁を見ながら方々から買いに来ます。これから商いをしまって愈々床盃と相成ります。
多「芽出度いなア、己ア斯うやって真の親父に貰った紋付の着物を着て、お前と話をするだア」
花「はい/\」
と恥かしそうな顔をして居ります。
多「誠に不思議な訳で、己ア家へ嫁に来て己ア醜男で誠に何処と云って取り所も何もねえが、己ア精神を見抜いてお前の親父様もくれたゞから、末長く成るべいが、夫婦は初見にあると云うから、婚礼をする