Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

悪者が突然私を突仆し、撲ち打擲致しまして、大事な荷物を持って行ってしまいましたが、彼の中には金子も入って居り、殊に大事な櫛笄や衣類も入って居ります故、あれを取られましては母親にどんな苛いめに逢わされ、殺されますか知れませんから、寧その事死のうと思うのでございます」

角「まア待ちなせえ、私は田舎者で、始めて江戸へ出て来たもんだが、宜く物を考えて見なせい、盗賊に荷物を取られるくらいは災難とはいいながら些細の事だ、此のマア大けえ江戸の火事を見なせえ、何千軒とも知んねえ家が焼け、土蔵倉を落す中で、盗賊に包を取られた位はなんでもねえに、母親に済まねえからと云って此の溝へ飛込んでおッ死ぬとは、年はいかねえが余まり分別がねえ話だ、お前様がお母様に逢って斯ういう訳の災難で取られたと云って、あんたが詫事をしたら、お母様も聞かない事もあんめえ」

娘「でも何うぞお殺しなすって」

角「馬鹿な事を云わねえもんだよ、あんたがお母様に云いにくければ、私が一緒に往って詫事をして上げべえから、あれさ、マア心得違えをしちゃいけましねえ」

と留るも肯かず、娘は泣いて身をもがき騒ぎまするに困り果て、