Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
Lesen Sie 大和古寺風物誌 (やまとこじふうぶつし) von 亀井 勝一郎 (かめいかついちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.647 Zeichen · 215 Bildschirme
微笑について
註記に、扶桑略記の欽明天皇十三年条に「或記云、信濃国善光寺阿弥陀仏像則此仏也。小治田天皇御時壬戊年四月八日令二秦巨勢大夫奉一レ請二送信乃国一云々」と。
欽明天皇の十三年、仏像を難波の堀江に棄てたことは書紀に明らかであるが、その後、推古天皇のみ代になって、巨勢大夫をしてその仏像を請わしめ、善光寺に安置した様子がうかがわれる。巨勢大夫の身分や人物はむろん不明だが、太子側近の侍臣というよりは、御威徳を遥かに慕い奉った信仰の厚い民草としてみた方が、右の歌から云ってもふさわしいのではなかろうか。当時の人々が太子の御面影を思慕し、ひそかに語り伝えた様が歌から感ぜらるるのである。最初の一首は、「斑鳩宮」に述べた片岡山の餓人の詠という伝説もあるが、後代の附会といわれる。しかしかかる伝説の生じたところから考えると、巨勢大夫の歌にみらるる畏敬と哀惜の情は、当時のすべての民草の抱いたところだったのであろう。誰の歌であってもよかったのだ。天寿国曼荼羅とともに、太子薨去当時の悲痛をいまに伝えた記念としてここに述べたのである。
――昭和十七年秋――
微笑について
中宮寺の庭は、誰にもかえりみられない平凡な庭だが、私はいつも不思議に心をひかれる。