Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
「エイ!」
組んだる太刀が島田の気合で外れたかと思えば電光一閃、
「うむん――」
井上真改の一刀は鍔元から折れて彼方に飛び、水もたまらず島田の一刀を肩先に受けて、凄まじき絶叫をあとに残して雪に斃れる。それと間髪を容れず後ろから廻った岡田弥市の拝み討。島田虎之助は、加藤主税を斬ったる刀をそのまま身を沈めて斜横に後ろへ引いて颯と払う。理窟も議論もない、人間を腹部から上下に分けた胴切りです。
一太刀を以て前後の敵を一時に斬る、これを鬼神の働きと言わずして何と言おう、高橋伊勢守がこの時はもうすっかり島田の手腕に敬服してしまって、ここは剣ではない禅であると、生涯歎称して已まなかったとのこと。
机竜之助は何をしている。心おくれたか、逃げ出したか。いやいや、まださいぜんのところに立っている。竜之助が出なければ、残るところは大将の土方歳三ただ一人です。
土方歳三もかねて島田の噂は聞いていたが、これほどの人とは思わなかった。しかしこうなっても、持って生れた気象は屈することなく、透かさず斬り込んで来た度胸には島田虎之助も感心しました。
「ははあ、あれが土方歳三じゃ」
高橋が清川を顧みて言う。