Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
十四
錫杖の柄にとりつかせ、
忍辱慈悲のみはだへに、
抱きかかへ撫でさすり、
哀れみ給ふぞ有難き――
南無延命地蔵大菩薩、おん、かかか、びさんまえい、そわか」
「郁坊、よく聞いておけ――他人事では無え」
与八はホロホロと涙をこぼして、背の郁太郎を揺り上げる。
十四
今日は島原の角屋で大懇親会。
それは新撰組と大阪の大相撲とが大喧嘩をしたその仲直り。
小野川秀五郎の口の利き方がよかったので、喧嘩の仲直りができた上に、新撰組が相撲の贔屓となり、その力で、近々壬生寺に花々しい興行を催すという。
近藤勇と芹沢鴨とが正座にいるところへ、小野川秀五郎は盃をもらいに出かけて気焔を吐いている。
この時、小野川はもういい年であったが、気負いの面白い男でよく飲む。
「小野川、貴様も大分いけるようだが、年をとったな」
近藤勇が言う。
「どう致して、相撲に年をとるというはごわせぬ」
「負惜しみを申すな、争われぬは額の皺と鬢の白髪。どうだ、一番おれと腕押しをやろうか」
「いやはや、近藤先生、剣にかけたら先生が無敵、力ずくではこの秀五郎が前に子供でがす」
小野川はこう言いながら、前にあった小皿をとってバリバリと噛み砕き、