Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

Lesen Sie 季節のない街 (きせつのないまち) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 201.379 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

相沢は深く頷き、それからブドー割を啜って、よく考えてから云った、「――たんばさんが、……そうか、きみはまだたんば老人を知らなかったんだな、まあいいや、この長屋内にたんばさんていう老人がいるんだが、その老人が或るときね、世の中に夫婦が千万組いるとしても、同じような夫婦ってものは一と組もいない、千万の夫婦がみんなそれぞれ違うんだ、っていうようなことを云ってた、そして中には、組み合わさってはいけないどうしが組み合わさってるような夫婦があって、そういうのは早く別れちまわないと、強いほうが弱いほうを食っちまうんだ、っていうようなことも云ってたが、――そう云っちゃあなんだが、きみなんぞはその組み合わさっちゃあいけない者どうしの組み合わさりじゃねえかな、掛け値のねえ話がさ」

福田くんはまだ一杯めの焼酎のグラスを、唇でちょっと啜りながら、どこを見るともなく、前方の一点をじっと見まもった。

「ぼくが初めて相さんに会ったのは、あの職業安定所でしたね」

「そうだったな、おれはちょっと嵩ばる出物があって、手を貸してくれる者が欲しかったんだ」

「焼け跡にあった屑鉄を運ぶ仕事でしたね」