Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
顔には泥がついていましたが、年齢は五十前後でありましょうか、色が浅黄く、五分刈り頭で、かなりによい体格をしておりました。
俊夫君は、顔の土を丁寧に払って、住職と辰平爺とに向かって尋ねました。
「この顔に見覚えはありませんか」
二人とも、じっと見つめておりましたが、やがて頭を横にふりました。
「昨夜、何かここで人声をお聞きになりませんでしたか」
やはり二人とも否定しました。
「どうも、はっきりは分からぬけれど、筋肉の硬さから判断して、殺害は昨夜の十二時頃に行われたに違いない」
誰に言うともなく、こう言って俊夫君は、死人のシャツのポケットをさぐりました。もとより何もありませんでしたが、しかし、俊夫君の指先には、ポケットの中のごみがつかまれておりました。私は、早速、探偵鞄の中から、時計皿を取りだして、それにごみを受けとりました。
それから俊夫君は、耳かきを持って、死体の耳の垢を取りました。次いで手の爪の垢、足の爪の垢を注意して集めました。
住職は、俊夫君のすることを好奇の眼をもって眺めていましたが、
「爪や耳の垢をとってどうするのですか」
と、尋ねました。
「爪や耳の垢は、その人の職業を知る手掛かりとなるのです。