Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
が隅の方のガラス窓が一枚切り破られておるのを見て、私はびっくりしました。と、その時、俊夫君は、
「やッ、盗られてしまった!」
と叫びました。
「何を!」
「頭蓋骨!」
「そりゃ大変だ!」
こう言って私が俊夫君の顔を見ますと、俊夫君はいっこう残念がりもせず、やがて、切られた窓のところへ駆けよって懐中電灯で地面を照らしましたが、別に足跡などはありませんでした。しばらくの間、俊夫君は方々を検査しておりましたが、
「とうとうやってきたな!」
「えっ?」
私はびっくりしました。
「来るなら、今夜あたりだと思った!」
「誰が?」
と私はますます面食らいました。
「泥棒がさ!」
こう言って俊夫君はにやりと笑って床に装置してある秘密の箱を開いて、中から問題の頭蓋骨を取りだしました。
「なーんだ、盗られやせぬじゃないか?」
と私は胸を撫で下ろしました。
「いや盗られたよ。しかし、盗られたのはこの替え玉だ! 僕はこの頭蓋骨の型を取って石膏で同じものを作り、それをこの机の上に出しておいたのだ。泥棒はそれを本当の頭蓋骨だと思って盗っていったんだよ。石膏と本物とを間違えるくらいの泥棒だから、兄さんにもたいてい見当がつくだろう?」