Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんとしょうねんたんてい
怪人と少年探偵
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 36.648 Zeichen · 74 Bildschirme
マンホールのひみつ
マンホールのひみつ
男はベンチのそばによると、いきなり、少女に声をかけました。
「おじょうさん、あんた野村みち子さんでしょう」
「ええ、そうよ」
少女はびっくりしたように、本から目をあげて、男の顔を見ました。
「あんたのおうちの人からたのまれたんだが、おかあさんが、道でけがをされて、近くの山田病院へかつぎこまれている。おとうさんは、おかあさんにつきっきりだから、おじょうさんを、さがして、つれてくるようにって、たのまれたのですよ。さあ、すぐ、わたしといっしょに、きてください」
野村みち子さんは、おかあさんがけがをしたときくと、しんぱいで、まっさおになって、なにを思うひまもなく、いそいでベンチから立ちあがると、男といっしょに、あるきだしました。
みち子さんは、考えがたりなかったのです。見知らぬ人に、なにか言われても、そのまましたがってはいけません。じぶんでおうちまで行って、たしかめてみるのです。道に、赤電話があったら、それで、おうちの人とはなしてみるのです。
もし、男が、そんなことをしてはいけないと言ったら、なおあやしいことになります。そうなったら、大声で、たすけをもとめればいいのです。