Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
わしは、なんだかまだ、不安心なような気がするのですが。」
老人は明智の顔色を見ながら、いいにくそうにたずねるのです。
「ハハハ……、ご心配なさることはありません。ぼくはさっき、じゅうぶんしらべたのですが、部屋の窓には厳重な鉄ごうしがはめてあるし、壁は厚さが三十センチもあって、ちっとやそっとでやぶれるものではないし、部屋のまんなかには刑事君が、目を見はっているんだし、そのうえ、たった一つの出入り口には、ぼく自身ががんばっているんですからね。これ以上、用心のしようはないくらいですよ。
あなたは安心して、おやすみなすったほうがいいでしょう。ここにおいでになっても、同じことですからね。」
明智がすすめても、老人はなかなか承知しません。
「いや、わしもここで徹夜することにしましょう。寝床へはいったって、ねむられるものではありませんからね。」
そういって、探偵のかたわらへすわりこんでしまいました。
「なるほど、では、そうなさるほうがいいでしょう。ぼくも話し相手ができて好都合です。絵画論でもたたかわしましょうかね。」
さすがに百戦錬磨の名探偵、にくらしいほど落ちつきはらっています。