Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
子どもは、うそをつきませんからね。」
「で、その子どもは、わたしの姿を見たといいましたか。」
「いいえ、見なかったというのです。門をはいったものも、出たものも、ひとりもなかったと断言するのです。」
明智探偵は、そういって、じっと春木氏の美しい顔を見つめました。
「おやおや、すると、わたしまでがなんだか魔法でも使ったようですね。これはおもしろい。ハハハ。」
春木氏はなんとなく、ぎこちない笑い方をしました。
「ハハハ……。」
明智探偵も、さもおかしそうに、声をそろえて笑いましたが、その声には、何かするどいとげのようなものがふくまれていました。
「二を引きさって、二を加える。え、この意味がおわかりですか。すると、もともとどおりになりますね。かんたんな引き算と足し算です。」
探偵は何かなぞのようなことをいったまま、またべつの話にうつりました。
「ところで、ぼくはきょう、養源寺の墓地と篠崎家の裏庭で、おもしろいものを発見しましたよ。なんだと思います。その間をつなぐせまい地下のぬけ穴なんですよ。
養源寺と篠崎家とは、町名がちがっているし、表門はひどくはなれていますが、裏では十メートルほどのあき地をへだてて、まるでくっついているといってもいいのです。