Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

やっと腰の痛みがうすらぐと、少年がまず最初にしたことは、変装のやぶれ衣の下にかくして、肩からさげていた小さなズックのカバンに、ソッとさわってみることでした。

「ピッポちゃん、きみは、ぶじだったかい。」

みょうなことをいいながら、上からなでるようにしますと、カバンの中で何か小さなものが、ゴソゴソと動きました。

「ああ、ピッポちゃんは、どこも打たなかったんだね。おまえさえいてくれれば、ぼく、ちっともさびしくないよ。」

ピッポちゃんが、べつじょうなく生きていることをたしかめると、小林少年は、やみの中にすわって、その小カバンを肩からはずし、中から万年筆型の懐中電燈をとりだして、その光で、床に散らばっていた六つのダイヤモンドと、ピストルを拾いあつめ、それをカバンにおさめるついでに、その中のいろいろな品物を紛失していないかどうかを、念入りに点検するのでした。

そこには、少年探偵の七つ道具が、ちゃんとそろっていました。むかし、武蔵坊弁慶という豪傑は、あらゆる戦の道具を、すっかり背中にせおって歩いたのだそうですが、それを、「弁慶の七つ道具」といって、今に語りつたえられています。