Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ほうろうき(しょしゅつ)

放浪記(初出)

林 芙美子

Lesen Sie 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.349 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

」

此女学生は不良パパと二人きりで此アパートに間借りしていて、パパが帰えって来ないと私の蒲団にもぐり込みに来る可愛らしい少女だった。

「私の父さん? さくらあらいこの社長よ。」

だから私は石鹸よりも、このあらいこをもらう事が多い。

「ね、つまらないわね。私月謝がはらえないので、学校止してしまいたいのよ。」

火鉢がないので、七輪に折り屑を燃やして炭をおこす。

「階下の七号に越して来た女ね、時計屋さんの妾だって、お上さんがとてもチヤホヤしていて憎らしいたら……。」

彼女の呼名はいくつもあるので判らないんだが、自分ではベニがねと云っていた。ベニのパパはハワイに長い事行っていたとかで、ビール箱でこしらえた大きいベッドにベニと寝ていた。

何をやっているのか見当もつかないのだが、桜あらいこの空袋が沢山持ちこまれる事がある。

「私んとこのパパあんなにいつもニコニコ笑ってるけど、とても淋しいのよ、あんたお嫁さんになってくんない。」

「馬鹿ね! ベニさんは、私はあんなお爺さん大嫌いよ。」

「だってうちのパパ一人でおくのはもったいないって、若い女が一人でゴロゴロしている事は、とてもそんだってさア。