Japanische Klassiker mit Furigana
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せいだんつきのかがみ
政談月の鏡
三遊亭 円朝
Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme
居るが、是は其の方の伯父か」
筆「いゝえ」
甲「父か」
筆「いゝえ」
甲「何故隠す、主家の名前を申せば免して遣わす、其の方見知りの者で有れば申せ此の者が助かる事で有るぞ、其の方は元築地辺に居って何か災難に依って入水致した処を助けられたのが只今の孫右衞門で有る由上に於て篤と其の辺は調べが届いて居る、孫右衞門は養父じゃな、是なる清左衞門は其の方の実父で有ろう」
筆「はい、……いゝえ」
云わんと致しますると清左衞門が目で知らせるから口を開く事が出来ません。
甲「何故言わぬ、此の者は其の方と面体恰好が能う似て居るぞ、其の方が強て隠すと此の者は重き刑に行われるが、其の方の実父なれば、清左衞門の口から士道立ち難いに依て申せまいが、其の方が申すに仔細はない、其の方の実父ならば実父だと申せば宜しい、実父と申すが悪いならば此の者の主家の名前を申せ、其の方が申すに仔細は無い事で有る、何処までも云わんで居ると此の儘此の者を無実の罪に苦むるは不孝で有ろうが」
筆「はい/\申し上げます」
側から藤兵衞が低い声で、
藤「云いなよ/\、あゝやってお柔かに仰しゃる事だから、云わないと宜けないよ、隠し立てをしちゃア彼方も盗賊、此方も盗賊、然う幾らも盗賊と心易くしちゃア困るから云いなよ」