Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいだんつきのかがみ

政談月の鏡

三遊亭 円朝

Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme

Aozora Bunko

八

災難でございます。何う云う事やら訳が分らず腰の抜けて居る孫兵衞は大屋さん何う云うもんで。と泣いて許り居りますから長屋の者が来ては色々に賺めますけれども中々愚痴が止みません。五斗兵衞市の姐御は気の毒でなりませんから、

○「私の処へ無頼な食客を置いたばかりで斯う云う事に成ったんだが、決してお筆さんに其様な理由はない不正金だというが」

孫「イエ金子などが宅に有る気遣いは有りません、何う云う災難ですか、大屋さんお筆を返して下さいませんと私は小便に行く事もお飯を喰う事も出来ません、お願いでございますから」

とワイ/\泣て居ったのは然もあるべき事でございます。

八

扨お筆を段々調べて見ますと、親父が大病で商売も出来ず、衣類道具も売尽して仕様のない所から、毎晩柳番屋の蔭へ袖乞に出て居りますると、これ/\斯う云うお武士が可哀想だと仰しゃって紙に包んで下さいましたのを、お鳥目かと存じて宅へ帰り開けて見ると金子でございました、親に御飯を喰べさせる事も出来ん様な難渋な中ゆえ、遂大屋さんに黙って使いました段は誠に恐入りますという所が、口不調法ではございますが、曲淵甲斐守様が一目見れば孝心な者で有るか無いかはお分りにも成りましょう、殊に勘次の申立と符合致して居りますから遉の名奉行にも少し分り兼ました