Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいだんつきのかがみ

政談月の鏡

三遊亭 円朝

Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme

Aozora Bunko

○「困るだろうねえ無尽を取って来たから……取って来たって割返しだよ、当れば沢山上げるが只た六十四文ほきゃアないが是をお前に私が志しで」

筆「有難う存じます」

と金を貰ってしくしく泣て居りました、此の為体を見て一座の男が、

甲「アヽ、泣くよ本当に嬉しいのだ、真に喜んで泣くよ偽乞食でないから、お遣りお前は小花の鬮が当ったから皆お遣りよ何を愚図/\して居るのだ」

一人の男が不承/″\に出すを受取って、

甲「さア此の人のだ二朱と二百上げるよ」

筆「有難う存じます/\」

男「何うしても二朱と二百の方が礼が多い、だがね、姉さん此の男のは小花が当って余計ものですが、私のはたった六十四文でも割返しだから、丁度二十両の内に這入って居る者だから私の方は親切が深い」

乙「そう自分許りいゝ子になりたがらなくってもいゝぜ」

と銭を恵んで呉れましたのは天の助けで、それから又翌晩も出て是が三日四日続くと、もう幾らか様子を覚えましたから通り掛った人の袖にすがりましてお願いでございますというと、其の人は恟りして、

男「何だい、恟りさせやがる」

筆「親父が永々の病気で、難渋致しますから何卒お恵みを……」