Japanische Klassiker mit Furigana
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せいだんつきのかがみ
政談月の鏡
三遊亭 円朝
Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme
事に存じます」
甲「うむ、是れなる筆に何両の金子を遣わした」
幸「えゝ其の勘定は確と心得ませんが五十金足らずかと心得ます、唯小菊の上へ掴み出して与えました事ゆえ勘定は確とは心得ませんが、残余の使い高に依って考えますと五十金足らずかと心得ます」
甲「うむ、此の者に貰ったに相違ないか、面体を覚えて居るか」
筆「其の夜は頭巾を被って在っしゃいましたからお顔は覚えませんがお声で存じて居ります、頂いたに相違ございません」
甲「うむ、町役人」
藤「へえ」
甲「此の筆なるものゝ父は長らく病中夜分もおち/\眠りもせずに看病を致して、何も角も売尽し、其の日に迫って袖乞に迄出る事を支配をも致しながら知らん事は有るまい、全く存ぜずに居ったか」
藤「遂心附かずに…」
甲「呆、其の方支配を致す身の上で有りながら、其の店子と云えば子も同様と下世話で申すではないか、其の子たる者の斯る難儀をも知らんで居るという事は無い、殊には近辺の評も孝心な者で有ると皆々が申す程の孝心の娘なれば、其の方心に掛けて筆を助けて遣らんければならぬ、夫が手前の役じゃ、貧に迫って難渋なれば難渋の由を上へ訴えてお救を乞うとか何とか訴出れば上に於て御褒美も下し置かれる、然るを打捨て置いて袖乞に出る迄の難渋をかけると云うは、其の方不取締で有るぞ」