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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「いやそんな心配しないでくれ。牢城の長官に目をかけられて、俺もなんとかやっている」

「だが、君の流刑を聞き、また君が俺にしてくれた友誼の厚さに、山泊の頭目連中は、どうしても一度君に会いたいといってきかないんだ」

「だって、俺は牢城の刑囚だ。どうにもならんさ!」

あたかも、彼のこの言を待っていたもののように、そのとき、木蔭から別人の声が、否と答えた。

「美髯公! あなたほどな男一匹が、なにもそんな鎖にとらわれていることはない。ひとつ、まかせてくれませんか。われわれに」

何者か、と朱同は驚いた。その目の前へ、にこやかに出て来た者は、山泊の軍師呉学究、あの呉用学人であったのである。

晁蓋、宋江をはじめ、泊中の一統は、どうしても朱同を仲間に迎えたいとなって、衆議、ここへ雷横をさしむけて来たもので、呉用はその説得役をひきうけて来たことらしい。

だが、呉用のどんな説得の弁にも、朱同は「うん」といわなかった。彼には彼の信条がある。たとえ官憲の手先といわれ、刑囚の身と落ちても、真人間の潔白は維持していたいとする性来の背骨があった。

「どうも、それほど、いやだと仰っしゃるものならぜひもない。