Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
売卜先生の卦、まんまと玉麒麟を惑わし去ること
という騒ぎ。――驚いて、呉用がその場へ行ってみると、偽唖の李逵をからかった宿の男が、店の土間にへた這っている。
「この唖めが!」と、呉用はまず李逵を叱っておいて「重々、すみませんでした。きっと折檻してくれます。どうかこれで一つ、ご養生でもなすッて」と亭主と被害者には、なにがしかの銀子を与えて、早々に李逵を部屋へひきとって来た。
「こらっ、李逵」
「へい」
「そろそろ癖を出し初めたな。あしたはもう北京の城内、万一きさまがヘマをやると、わしの一命にも関わってくる。約束が守れぬなら、きさま一人でここから帰れ」
「いえ、守ります。きっと悪い癖は出しません。どうぞお連れなすッて」
ここの旅籠で、二人は入城の身支度をこしらえた。呉用は白地に黒い縁とりの道服に、道者頭巾をかぶり、普化まがいの銅鈴を片手に持ち、片手には藜の杖をついて出る――。またお供の李逵といえば、これは道者の稚子と化けて、バサラ髪を二つに分けた総角に結い、着物は短褐という袖無しの短い袴、それへ交ぜ編の細ヒモ締めて、足は元来の黒い素はだし、そして一本の旗看板を肩にかついだものである。
旗の文字にいわク。