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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

その竹籠の中には、蓮の葉にのせた桃色の牛肉や酒や野菜などをのせている。智深は眼を光らせた。

「あいつか。この寺に巣を作って、おまえらには物も食わせないというやつは」

「そうです、あれが飛天夜叉とアダ名のある丘小一で」

「ほかにもう一匹、崔道成とかいう化道がいるわけだな。ようし、いま見た牛肉はわが輩が食ってやるぞ」

「およしなさい。そ、そんな真似をなすったら、すぐご一命はありませぬ。のみならず、私たちまでどんな目にあうか知れません」

「わはははは。なにをガタガタ慄えるのだ。まア見ておれ。おまえらにも、今夜は肉の一片ずつをお布施してやるから」

豹のごとく、智深は跳びだして行った。手には鍛えてまだ日の浅い錫杖が、はがねの匂いも立つばかり光っていた。

とも知らず行者の丘小一は、むかし方丈の庭でもあったらしいところまでくると、荷を下ろして、待っていた二人の者と、なにか笑って話している。――見れば、大きな槐の下に、一卓をすえ、崔坊主は、一人の若い女を擁して腰かけていた。

女を中に挟んで、すぐ酒もりにでもかかるつもりか。陶の器、杯などを、卓の上へ並べだした。ところへ、のっそり魯智深が近づいてきたので。