Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
宋江の下には林冲、史進、花栄、劉唐、徐寧、燕順ら、これも水陸七千人――
日をかさねて、めざす上県へも、はや七十里という、安山鎮の嶺まで来ると、
「では、盧大員君」
「宋公明先生」
「おたがいの前途を祈って、ここで再会までのお別れとしよう」
「よきご武運を」
「あなたも」
と、両将は、手を握って、西と北、二た手に道を別れた。
そうして宋江の軍は、東平府へ打ち入り、日かずにして約二十日あまりで、東平府を陥してしまった。
もっとも、それは決して易々なんていうものではなく、東平府の総指揮には、双鎗将の董平という万夫不当な将軍があって、よく兵を用い、二本の短鎗を使い、戦のかけひきには神出鬼没で、これには寄手の宋江軍もさんざんな目にあったのだが、そのうちに敵にはひとつの“隙”――つまり弱点――があることを知ったのが勝因だった。
奉行の程万里。
これはもと都の大官童貫の邸で家庭教師をしていた者で、根ッからの佞官型であるうえに、着任いらいは、私腹を肥やし、権勢をかさに着、人民泣かせをただこれ能として省るところもないのであった。
ところで、この上官を迎えた双鎗将の董平はといえば、これは軍人気質の生ッ粋だったが、しかし程万里には一人のきれいな娘があって、それに想いを寄せていたため、程奉行の悪政には不平も、つい心からの意見もいえずに