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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

と、頭陀袋から智真長老の手紙を取出して、役僧に渡し、一堂に座してその沙汰を待った。

「はて。五台山の智真長老も、えらい者を、当山へさし向けてきたもんじゃな」

大相国寺の智清は、手紙の中にある智深の経歴を読んで、ちょっと、うんざり顔だったが、また禅家特有なとでもいうか、へんな興味も覚えぬではなかった。

坊主の前身には、ずいぶん変ったのもあるが、智深のごときはまず珍らしい。――渭州経略府の憲兵あがり。侠気はあるが、喧嘩好き、酒好き。しかも人殺しの前科のため、剃髪した男だとある。

「おそらくは、五台山でも持て余した者だろうが、智真はわしの昔からの道友、置けぬといったら、気が小さい禅家よと、嘲うであろうし。……さて、どうしたものか」

全役僧を集めて、衆議にかけると。

「来訪の一行脚は、どう見ても出家とは受けとれません。なんとも魁偉な人物です」

「第一人相もよろしくない。どことなく凄味がある。また、知客が迎えたとき、禅家の作法もよくわきまえぬものか、たずさえている香具、座具、袈裟などの使い方にも、まごまごしおった」

「ていよく、お断りあったほうが、当山のためかと存じますが」