Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
手に手に吹矢の筒、弾弓、鳥笛などをもてあそび、べつの一組は、階の口を立ちふさいで、通せンぼをしているとしか思われない群れである。
「や、や。あれや高の養子、高御曹司の近侍たちだな」
よもやと思ったが、やはりそれだった。廻廊の下には、日ごろ見覚えのある白馬に見事な金鞍がすえてある。――そもそも、現宋朝の徽宗皇帝のもとに、いまや禁門城における勢威第一の寵臣は誰なりやといえば、馬寮の走卒でもすぐ「――それは殿帥府ノ大尉(近衛大将)高※(「にんべん+求」、第4水準2-1-50)さまだ」と答えるであろう。――高ノ御曹司とは、つまりその人の養子なのだ。もとは高家の叔父、高三郎の子であるが、貰われて、時めく近衛大将軍家の公達とはなったのである。
ところが、この御曹司、養父の権力をかさにきて、ろくなことはして遊んでいない。取巻きの近侍たちも皆、上流子弟の愚連隊といったような連中で、街の人々もこの悪貴公子の群れを“花花猟人”などと称していた。また中には「……血筋はあらそえないもの……」と、いう蔭口もなくはない。
都民のうちには、現朝廷の寵臣高※(「にんべん+求」、第4水準2-1-50)も、むかしは、無頼な一遊民にすぎず、喧嘩、賭けごと、書画、遊芸、何にでも通達していて、いつか権門に取入り、蹴毬の妙技から、ついに、徽宗帝に知ら