Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「では、これに紹介状をしたためておきましたから、山東の梁山泊へ行って、よい時節をお待ちなされるがいい」
「ほ。……梁山泊とは」
「まだご存知ないか。――山東は済州の江に臨んだ水郷で、周り八百里の芦荻のなかに砦をむすぶ三人の男がいます。――頭目を王倫といい、その下には宋万、杜選と申して、いずれも傑物。部下、七、八百をもち世に容れられぬ輩ばかり。また伝え聞いて、宋朝治下の世に、身のおき場のないような者どもも、次第にそこへ難を避けていくというありさまで、いわば自然にできた日蔭者の別天地でもある。……その首領三名とは、てまえもよく知っている間柄。あなたがお越しあれば、粗略にはいたしますまい」
「それは、願ってもない場所。ぜひ行ってみたいが、しかしどうして、滄州の街道口をうまく脱出できましょうか」
「ご心配あるな。今日はもうその手筈もできていますから、途中までこの柴進もお送り申しあげる。いざ、お身支度を」
促されて彼は柴家から贈られた衣服に着かえ、また餞別の銀子、旅の用具なども、肌身に持った。
柴進みずからは、華奢な狩猟扮装を、この日は一ばい派手やかに、馬上となって、門前に出る。