Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「おお、いかにも手前はその、青面獣楊志だが、林師範ともいわれたお方が、どうしてかかるところに居られるのか」
「ま。この刺青を見てください……」と、林冲は、わが額の刺青を指して、苦々と笑いながら、逐一、都から滄州の流刑地に追われた仔細や、またその大苦役場からのがれて、ここへ落ちて来たまでのいきさつを語って――
「悪いことは申さぬ。この林冲の例を見てもわかること。しょせん、高将軍はあてにならぬ佞奸なお人だし、またそれをめぐる軍人、役人、徽宗朝廷のすべても、腐敗堕落している現状では、たとえ貴公が都へ帰ったところで、とても長く安穏に暮すことはできますまい。……それよりは、頭領王倫のおすすめにまかせ、われらとともに、この別天地で、男と男の義を生きがいに、存分生きてみる気はありませんか」
「どうも何やら心も惹かれるが、先にも言ったような次第で」
「いや、それまでに仰っしゃるなら、無理にお引き止めもいたすまい」
王倫もあきらめたが、
「……では今夜は、歓を尽して、青面獣楊志の前途を祝うとしよう。ただ、他日でもよい。梁山泊の一天地には、かかる男どもが集まって、宋朝の腐敗に抗し、こんな生き方をしているということは記憶にとどめておいてください。