Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「では、ほんの素人技の嗜みに過ぎませぬが」

と、中央へすすみ出て、毬十法、ひと通りの型を演じてみせた。

肩技、背技、膝技から、尖飛、搭舞ノ法などと呼ぶ五体十部の基本の上に、八十八法の細かい型があって、飛燕、花車、龍、搏浪、呑吐星、などさまざまな秘術もある。――もとより高※(「にんべん+求」、第4水準2-1-50)は、その道の達人であるばかりでなく、市井の間漢(定職のない遊び人)だったころは、のべつ賭け毬に憂き身をやつして、高二郎と人は呼ばず、高毬というあだ名で通って来たほどな男なのだ。いわゆる堂上遊びの、甘い芸とは、鍛えがちがう。

端王初め、人々が、

「あな、みごと。神技よ、神技よ」

と、ただただ嘆声のほかなかったのは、当然すぎる当然なことだった。

毬の庭もいつか黄昏れた。やがて、閣廊の灯おぼろなころである。高は、あらためて、端王の御前に召されていた。

奉呈の文房具に、端王が、よろこびを見せたのはいうまでもない。だが、言葉はすぐ、べつなほうへ移ってゆく。

またしても、毬の話なのだった。そして、とつぜん、こうも仰せられた。

「高。これからは朝夕に、まろの師となって、そちの妙技を教えてくれい」