Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
なんのこッた、人違いだぜと、こっちも笑って、そこでは連れの男と何気なく別れて帰って来たが、さてその次の日、黄泥岡のあの一件が、安楽村へも、ばっと聞えてきたじゃあございませんか。――七人の棗売りと、一人の酒売りが、うまく狂言をかいて、あの道へさしかかった十七名の生辰綱輸送の兵に毒酒を食らわせて、十万貫の重宝を、一瞬に掻ッ攫っていってしまったという騒ぎ。いやもう、村じゅう寄ると触ると、四、五日はその話で夢中でさ。……ははアんと、こっちはその間に、宿帳の名前をズラと自分の手控えに書き写しておいたという次第でございますよ。さ、兄さん、証拠のこれは進上する。どうか手柄にしてください」
「おお、かたじけない。貰っておくぜ」
何濤は、狂喜した。すぐ何清を連れて、奉行所へ馳けつけていく。ただちに一室を閉じて、奉行との密談しばらく、二人はまたすぐ腕ききの捕手十名ほどを選りすぐッて、安楽村へ急行した。
村へついたのは、すでに夜半過ぎだ。遊び人白日鼠の家は、岡ッ引きには、日ごろからもう眼の中のものだった。トントントントンと叩いてみる。寝巻き姿の女房が顔を出す。あっと、逃げ込むのを追い込んで、