Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「死にたいのか。死にたけれや、かかって来いっ」
公孫勝も道士の持つ無反の戒刀をかざして構えた。
「邪魔するやつは一颯だぞ」
それに怯んで、わっと退く隙に、
「孫勝! むだな殺生はなるべくよそうぜ。逃げろ、逃げろ」
二人とも、闇へ向って、鹿のように走りだした。
ところへ、馬上の偵察長が、早くも馬を躍らしてきた。そして異様な昂奮を、その姿に見せて、
「朱同、賊を見たのか」
「オオ偵察長、遅かった。その馬をかしておくんなさい」
「ど、どうするんだ」
「馬さえあれや逃がすこッちゃなかったのに、惜しくも見失ったところですよ。さ、早く早く」
急かれるまま、偵察長はつい、自分の馬を朱同に貸した。朱同は前後の捕手を見まわして、
「ええい、役に立たねえ薄のろめら、おれの馬につづいてこい」
と罵られても、いきなり一ト鞭あてた馬の迅さに、徒歩では追いつけるはずもない。
朱同はまんまと、部下を撒いて、たちまち先へ走って行く二つの影に追いついた。――念のためと、振り向いて、ほかに人もなしと見るや、その後ろから呼びかけた。
「おおい、名主どの。横道へ入れ、横道へ入れ。彼方の林の道を行けよ」