Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
と、ひと口、がぶと茶を飲みながら、手下の目明しどもに、委細をはなした。
「そいつア大変だ。石碣村といやあ、梁山泊のこっち岸」
目明したちは、口々にみな言った。
「あの辺は、山東きッての難場だと、漁師ですら言っていらあ。見渡すかぎりな浦曲は葭や葦の茂りほうだい。その間には、江とも沼ともつかぬ大きな水面が、どれほどあるかわかるめえ。それに川までが入り組んでいて、いわば人間の棲み家に向かない所さ」
「そんなところへ潜り込んだ賊を捕まえるなんざ、まるで手ぶらで野鳥を追ッかけにいくようなもの。しかも相手が相手ですぜ」
「よほどな兵備で、馬や舟をも使い、捕手なンて、ケチな人数でなく、堂々と官軍仕立ての大部隊でくり込みでもしねえ限りには、行っても無駄だ」
何濤にしても、正直なところ、自信はない。これ幸いと、彼の手下の言をそのまま奉行に告げて、捕手陣編成の再考をうながした。
「いかにも、道理ではある」
奉行は、重大決意を見せて、
「よろしい。ではもう一名、べつにしかるべき与力を差し添えてやろう。そして人数も五百名に増し、装備には武器庫の二番庫も開いて使え。かつまた、これは北京大名府の命であり、蔡大臣のご厳達にもよること。