Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
それを官能の合図と見たように、西門慶はやおら彼女の体をまるで畳んでしまうような自由さで持ち扱かった。そして貪欲な自己を一そう赤裸にした。金蓮はそのせつなに初めて武大にあらざる男を体のおくに知って何かを生むような呻きにちかい絶叫を発した。それは香ばしい汗と獰猛な征服欲との闘いといってもいい。西門慶の予想は、はるかに期待を超えていた。不覚にも彼さえつかれはてていた。
「…………」
部屋の外の王婆は、さっきから何度、そこを離れてみたり、また、抜き足で戻ってきたりしていたかしれない。ついには、余りにも余りなので、婆の根気もしびれを切らしてしまったらしい。わざと二ツ三ツ咳払いしながらそこの扉へ手をかけた。
「あ。戻って来たよ、婆さんが」
内の男女は、身仕舞いにうろたえながら、慌てて立ち別れた気配である。婆が入って行くと、金蓮はまだ髪の乱れも掻き上げきれず、後ろ向きに腰かけて、化粧崩れを直していた。
「あれ。……いやらしい」と、婆は仰山に、男女を見くらべて、「まさかと思っていたら、なんてことなさるんですよ。人の家でさ!」
金蓮は、婆の胸へ走り寄って、
「おばさん、かんにんして! ……わたしが悪いの」