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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

かくて教頭王進の母子は、そのまま史家村に居着いてしまった。そして史家の嫡男九紋龍一人のために、かつての禁軍八十万の師範王進が、日々手をとって武芸十八般にわたる秘技を指南した。

武技十八というのは。

一に弓、二に弩、三に鎗、四に刀、五に剣、六に鍵矛、七に楯、八に斧、九に鉞、十に戟、十一に鉄鞭、十二に陣簡、十三に棒、十四に分銅鎌、十五に熊手、十六に刺叉、十七に捕縄、十八に白打。

――それからというもの、史家の裏手の柳圃では、必死に教えをうける龍児と師範との「えいっ」「おうっ」の喚きが聞えない日はなかった。雨の日は、荘院の広床で行われ、夜は夜で、燈火をはさんで兵書を講じる声がする。

若き史進は、めきめき上達をしめし、また何よりは王師範の人柄にも感化された。いや師範の都ばなしだの雑談の端にすら、ただならぬ興味をもって、元来、山家育ちの矇は、ようやく、自分の居るところの程度の低さを知ってきた。そして広い大きな世上へと、自然、その若さは疼きを擡げだしていた。

いつか、一年余の歳月はここに流れた。

王進は、この頃になって、つらつら思う。

「……これはいかん。九紋龍は稀に見る天才児で、わしの武芸十八般の秘奥までよく会得してきたが、しかし親の太公の望みは、史進に名主役の跡目をつがせて、早く老後の安心をえたいとするにあろう