Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
先生、先生」
「ああっ……。燕順、すまないが、後から来る同勢の人々へは、君からあやまっておいてくれ。わしはここからすぐ、郷里の家へ帰らなければならぬことになった」
「だって、あなたがお出で下さらなくなっちゃ、梁山泊だって、仲間へ入れてはくれねえでしょうに。五百人が路頭に迷うじゃございませんか」
「いやいや、いま筆紙を借りて、梁山泊へは私の名で一札を書く」
「いったい、どういうご事情なんで?」
「郷里の父が亡くなったのだ。……弟の手紙には、これを見たらすぐ帰ってくれとある。……ああ、わしは何たる不孝者か。燕順、笑ってくれ。泣かずにいられない! ……。この旅空でついに老父の死水もとれず、何一つ安心させてあげることも出来ずにしまった」
宋江は見得もなく、哭いて、哭きやまないのだった。これが宋江の素裸な人間そのものであるを思えば、もうその意志を曲げようもなく、燕順のごとき男すら、つい貰い泣きして、一も二もなくそれには同意を寄せてしまった。
花栄、秦明、黄信らの大人数は、例の大旗を押したてて二日後に三隊とも、同じ土地へさしかかって来た。
すぐ旅籠から飛び出して迎えた燕順と石勇とが、ここにいない宋江のわけを話すと、