Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
しかしながら、これでは彼ら端公役の端公らしい土性骨は失くなっていたことにもなる。
元来、端公という職は、冷血、鬼畜のごとく、眼光、隼のようでなければ、勤まらないといわれているのだ。兇悪な重罪犯に付いて、遠い流刑地までの幾山河をたッた同役二人で送ってゆくことであるから、抜け目や人情があっては途中なにが起るか分らない。
果たせるかな、この李万と張千のふたりは、すっかり縒が戻って、本来の気のいい人間に返っていたため、旅の二十日余りは、とまれ無事で和やかだったが、いよいよ目的地の江州もほど近い掲陽嶺にいたって、ついに大変な奇禍に会ってしまった。
いや奇禍どころな騒ぎでない。
端公の李万、張千、また宋江までも、そこの嶺茶店で昼飯の一杯を飲ったのが不覚のもとであった。いつか唇のよだれを拭く手もきかず、あとは昏々と仮死の空骸をどこかに抛り込まれていたのだった。すなわち、これは江州地方で“江州の三覇”と呼ばれるその一覇の網に引っかかっていた。大難とは、後でこそわかったがかりにいま知っても、もう追いつかない姿であった。
死は醒めてこの世の街に、大道芸人を見て、銭をめぐむ事