Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
宋江は天を仰いで思うらく「げに不孝の罪はおそろしい。ついにこの身の業ばかりでなく、この気のいい端公ふたりまで巻きぞえにして、いま死ぬのか」と。
しかし、なお、あきらめきれず、生への必死な執着をしぼッて。
「お待ちなさい、船頭さん」
「まだいってやがる。おれはただの船頭じゃねえんだよ」
「わかりました、長江の水賊ですね」
「水賊か何かしらねえが、水を枕にうたた寝のとこへ、てめえらの方から網にかかって来たわけだ。この商売、やめられねえじゃあるめえか」
「かねは上げます、ですから、そんな刃ものざんまいは、ゆるして下さい」
「おいおい、あんまり当り前なことをいうなよ。もとよりこっちは身ぐるみがご常法だ。その上、一匹はおろか半匹も、命は助けちゃおかれねえ」
「な、なぜですか」
「きまッてら。てめえたちは、江州送りの小役人と流刑人だろう。助けてみろ、次にはこっちへ御用風が吹いてくら。さあ四の五をいわず眼をねむれ。薄刃料理が嫌いなら、一切合財、裸になっててめえで水の中へどんぶり沈んで行くがいいや」
船頭はぬっと立って、まず宋江の襟がみへ、その片手を伸ばしかけた。――するとこのとき、長江の上流から矢のごとく流れてきた一隻の快舟があり、ざ、ざ、ざ、と舷にしぶきを見せながら近づいて来るやいな、